妻恋う鹿は笛に寄る

初夏の作品

想いが届く日

朝の光を浴びて今日一日が始まる 難しく考えることはない私にはきっとできるはず 困難なことも痛みもいつか退散する 種を蒔いていこう来たるべき日の為に 雨の日も晴れの日も恵みの一日になる 今日の想いが届く日がいつかやってくる

素敵なこと

言葉で伝えきれない 想いがあるなんて なんて素敵なことでしょう

世界は一つという大きな嘘

窓辺に寝転がって、ガラス玉に光を翳してみる。世界は一つという大きな嘘を信じたいがために、武器を捨てることにした私は、世界の片隅で詩を詠んでいる。 詩人は職業ではなくて、生き方であると言いたげに、できそこないの詩らしきものを詠んでは、紙飛行機…

プロローグ

渡り鳥が迷わず戻ってくるように 季節になると必ず花が咲くように それは自然なことだった