約束の場所
それは夢のよう
温度のない水の中で溺れている
金色の光は溢れ
どこまでも届かない指先
記憶の片隅に
あなたの面影
どこかで出会ったことのある
安らかなほほ笑み
それはモノクロのよう
不思議な縁は細く繋がっている
見失うことは常で
それでも歩き続ける宿命
火影は闇に
あなたの息遣い
静かに導かれてゆく
手当てされた傷口
それは波のよう
どこまでも揺れて波打っている
波長は重なって
認め合い許しあい
やがて私たちは一つになり
痛みが増えるごとに
あなたを知る
光に影に
それはひとすじの光のよう
藍色の闇に落ちている
約束の場所を見つけ
目指しゆく二人